3月26日、セミナーを開催いたしました。 (デジタルヘルスを加速するIEC 63430国際標準化記念セミナー)

3/29/2025

「デジタルヘルスを加速する IEC 63430 国際標準化記念セミナー」を開催いたしました。

日時 2025年3月26日(水) 15:00-18:00

会場 3×3 Lab Future + オンライン

(事前のご案内記事 : デジタルヘルスを加速するIEC 63430国際標準化記念セミナーのご案内

来賓として、ベトナム大使館ミン参事官(科学技術室長)、日本経済団体連合会・近藤秀怜上席主幹をお迎えしたほか、会場に50名、オンラインでは48名、合計98名のお客様にご来場いただき、盛会となりました。

■ご講演について

今回は、5名のかたがたにご講演いただきました。

主な内容は、下記のとおりです。

1.経済産業省国際電気標準課・小太刀慶明課長 「日本型標準加速化モデルについて:Rule-taker から Rule-maker へ」

経済産業省の「日本型標準加速化モデル」についてお話しいただきました。

従来の品質確保を中心とした 「基盤的活動」のみでなく、 市場創出のために経営戦略と一体的に展開する「戦略的活動」の重要性を提示され、企業の国際標準の活用や連携を促進し、ルール作りを先行することで、先行者利益の享受を目指すという方向を示されました。

2.「IEC 63430規格書発行と新たな標準化の取り組み(セキュアなセンサデータストアシステムの国際標準化)」

IEC TC100 / TA18の国際議長・田中宏和(広島市立大学教授)

多様なIoTセンサからのデータを送受信する際のフォーマットである、「コンテナフォーマット」の、発行までの経緯に加え、AAL(Active Assisted Living)のあらたな課題・標準化の取り組みである、「セキュアなセンサデータストアシステム(SDS)」について、その意義と検討状況をご説明いただきました。

3.「ヘルステック市場の拡大と国際標準IEC 63430」

センシングIoTデータコンソーシアム会長 山田肇(東洋大学名誉教授) 

ヘルステックサービスは今、健康・医療・介護などさまざまな分野において立ち上がっており、生体情報を含む多様なデジタルデータを利用しています。デジタル技術活用が進むと、そうしたサービスはさらに効果・効率をあげ、革新が起こると期待されますが、特に、センサーの接続・着脱について、それぞれに固有の設計の手間をなくす今回のIEC63430が、サービス企業にもセンサ提供企業にも市場参入を容易にすることで、それを後押しし、センサーの活用機会を増やすとの見通しを提示されました。

また、今回の国際標準化は日本が主導したことから、日本の企業にRule-makerとしてのチャンス活用と活躍の期待を表明されました。

4.「逆から考える介護とテクノロジー」

東京未来大学福祉保育専門学校・東京都立産業技術高等専門学校非常勤講師 小林宏気様 

少子高齢化のトレンドの中、介護提供スタッフの減少も今後見込まれますが、介護テックは、スタッフの能力の向上をとおして、介護の生産性向上と業務負担の軽減を同時に実現すると期待されています。また、介護テックは、人が陥りやすい馴化(慣れ)を超えて人間に気づきを促し、サービス価値を向上させます。

今後のボリュームゾーンとなる団塊の世代以降は、人の世話になりたくないと考える傾向があり、単身高齢者世帯の増大が予測されています。そこで将来的に、スマートホームデバイスなどの技術が一般的に利用されるようになると想定されており、そうした状況を、デジタルを活用して「お世話される」から「自分で生きる」に変わっていくとされています。

また、介護テックの開発について、厚生労働省と経済産業省の共管で支援する仕組みがあること、効果が実証されれば、次期介護報酬改定で反映されていく流れも、ご紹介いただきました。

5.「2025年コンソーシアム活動について案内」

センシングIoTデータコンソーシアム事務局長・上杉貴

新しい標準として日本が主導している、「セキュアなセンサデータストアシステム」のリファレンスモデルなどが今後具体化してまいります。それに合わせ、先行活用と検証、フィードバックを目的とする研究会を、今後発足する旨、ご案内いたしました。

■情報交換会について

講演終了後、IEC 63430の国際標準発行を祝し、情報交換会を行いました。来賓の日本経済団体連合会・近藤秀怜上席主幹のご挨拶・乾杯のご発声によりスタート。来賓や講師との交流のほか、ヘルスケアとIoTに関心ある参加者の皆様に情報交換いただくよい機会となりました。

あわせて、株式会社エー・アンド・デイさまおよび株式会社アドダイスさまから、PoCシステムのデモを展示いただきました。

多数の皆様にご参加いただき、ありがとうございました。

コンソーシアムは引き続きIoTデータ活用にむけた諸活動を継続して参ります。

引き続きよろしくお願いいたします。

開催状況については、協賛をいただいたICPF(情報通信政策フォーラム)、およびコンテナフォーマットのPoCを担当いただいた株式会社アドダイスのホームページに、レポートを掲載いただきました。あわせてご覧ください。

■ICPF 情報通信政策フォーラム

 協賛イベント「デジタルヘルスを加速するIEC 63430国際標準化記念セミナー」

 

■株式会社アドダイス 

 国際標準規格「IEC63430」セミナー参加レポート  ~デジタルヘルスケアの未来を見据えて